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トリップ管理人の部屋

いつのまにか無くなってしまうものが世の中にはたくさんあります。ご近所の風景から文化遺産、廃墟、自己の存在意義まで、管理人が魂込めて贈るメッセージです。

2008年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年10月

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大嵐(おおぞれ)駅周辺事情

合併で豊根村になった旧富山村に大嵐駅はある。ここから3kmぐらい先に湯ノ島温泉がある。とりあえず駅周辺にはなにもないので、1kmちょっと先の喫茶店まで歩いていってそこで休んで、そこからバスに乗って目的地まで行こうと思った。
駅に着くと無人駅の常で、駅に来た人用の書き込みノートがあった。パラパラめっくって読んでみると、会社でセクハラを受けいやんなってここまで来てしまったが、美しい景色に癒されたとか、それぞれの思いがノートいっぱいに書かれていた。ちょっと寄って温泉にでも入ろうという駄客はいない。




駅は綺麗で、ちゃんとトイレもあり、道もしっかりある。ただ、人家は1kmぐらいいかないと無いようだ。とりあえず歩いてみる。天竜川の美しく雄大な景色がある。だけどものたりない。人が住んでいた跡とか古い建物とか、名残とかまるっきりなくただ自然があるだけであっさりしているのだ。まぁ、ダムによって、富山村の三分の一は沈んだそうだから、この駅周辺は、もともと人が住んでいたのではなく、後で、電車の走る都合で駅が作られたのだろう。私は大自然の中で、人々が葛藤し戦って築きあげてきたものが好きなのだ。それが朽ち果てていく様子なども、己の役目を全うしたような趣があり、いじらしさとともに深い感慨を得ることが出来るのだ。だから廃墟をみても、「あぁ、がんばったな」と思いこそすれ、汚いとか気持ち悪いとか思ったことがない。まして心霊スポットなどと興味本位で紹介されていたりすると、がんばって、朽ち果てた物に、なんて失礼なことを言うのだと、怒りがこみ上げてくる。
そういった面ではこの駅周辺はまったくもってあっさりしている。
歩いていてもそんなに楽しくない。喫茶店に着いたので何か食べようと思ったら食事は終わりとのこと。喫茶店近くにあるバス停でバスを待っていたが、時間が来ても一向にバスの来る様子がない。よくよく時刻表を見ると、日曜祝日は運休と書いてある。しかたがないので歩くことにしたら、雨が降ってきた。傘はない。あぁこんなものだなぁと思い。駅に引き返した。



それにしても人口が日本一少ない村なのに、あの駅の綺麗さや村の凛としたたたずまいはどうだろう。ダムに村が沈み、村の名前が合併で無くなっても、だらしない姿は見せないという心意気か。だとしたら、村の中で、汚いとか、朽ち果てたような佇まいは許さないという決意があるのだろうか。それをあっさりしているとか、景色が面白くないとか、なんて勝手だろう。だから仕事で辛くなったりスランプになる度、私の仕事場は荒れてくるのだ。心を入れかえねば。
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| 飯田線を行く | 23:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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